#170 温めると健康に効果的な体の場所について

ALL CARE CONDITIONING

体を温めるということは、日常的にお風呂やサウナであったり、世界中で行われちることであります。日本では特に温泉があり、足湯なども健康法としてよく知られています。

実は、温めると良い体の部位とは、足だけでなく他にもいくつかあるとされています。そして、体の各部位によって、得られる効果というのも違ってくると言われています。

本記事では、温めると健康に効果的な体の場所について書かせていただきます。

目次

  • 温めると健康に効果的な体の場所について
    1.後頭部を温める
    2.アキレス腱を温める
    3.鼻を温める
    4.肘を温める
    5.鼻骨を温める
    6.お腹を温める
  • 体の部位が赤くならない理由
  • まとめ

温めると健康に効果的な体の場所について

温めると健康に効果的な体の場所について
秋以降、気温が下がっていき体を良く冷やす人が多いのではないでしょうか。特に血の巡りが良くない人は、手足や首元などが冷えて、それが続くと体の不調として様々な症状が出てきます。例えば、腰が痛くなったり、喘息を引き起こしたり、貧血、めまいというのも体の冷えから来る場合があります。

そして、このような冷えから来る体の不調というものは、体を温めてあげることで、良くなっていきます。どの体の部位を温めるかによって得られる効果が違ってくるので、体の部位ごとに以下に紹介していきます。

1.後頭部を温める

熱を出した時に後頭部を温めると経過が良くなり、熱が早く下がっていきます。温める時間は、40分間です。タオルを熱湯で絞って、小さく畳んで後頭部に当てます。広い範囲の後頭部を温めてしまうと効かなくなってしまいます。また、ビニールにタオルを入れると熱が長持ちするからと、熱湯で絞ったタオルをビニールに入れて後頭部に当てたり、、湯たんぽのようなもので温めたり、誰かに絞ってもらってすぐタオルを入れ替えて温めても効果が出なかったりします。自分自身で絞っては当て、絞っては当てを繰り返す方が、後頭部を温めすぎてしまうことがなく効果がよりでます。感覚として、後頭部の皮膚が弛むような温め方では効果がなく、緊まるような温め方が効果的だと言われています。他の方法として、頸上を温める方法もあります。ここを熱がある時に冷やす人もいますが、頸部のところには体温を調整する中枢神経があるので、冷やしてしまえば神経が鈍り体温調整も鈍ってしまいます。温めた後は、乾いたタオルで拭くことで、頸部が冷えないようにすることも大切です。

2.アキレス腱を温める

アキレス腱を温めることは、疲れの中でも大脳の疲れで、額が熱く、頬が冷たい人に効果的です。また、アキレス腱が切れた時には、冷やすと腱が縮んでしまって、くっつきにくくなってしまうので、逆に温めます。温め方は、バケツにお湯を入れて足をブラブラさせます。温めると腱が伸びて血流が良くなりくっつきやすくなると言われています。また、胸椎の7番を刺激するとアキレス腱が弛みます。

3.鼻を温める

平温から3度以上上がるような高熱の時に鼻を6分から8分間温めると高熱が治りやすくなります。徐々に出てきたような熱は、上述したように後頭部を40分温めます。また、後頭部を打撲したような時にも鼻を温めると一度鼻血が出て、後頭部の打撲の経過をよくしてくれます。

4.肘を温める

頭の発想が鈍ってきた時には、肘を温めると発想がすんなり出てくるようになると言われています。実際に昔作家さんが発想が鈍くなると肘を温めていたそうです。

5.尾骨を温める

テンカンなどの脳の過敏症状には、尾骨を温めるとよくなる可能性があると言われています。昔、実際によくなった人もいたそうです。温める方法としては、今まで紹介した部位ではタオルで温めていましたが、尾骨は塩を焼いて和紙で包んだもので温めます。

6.臍の周りを温める

下痢などの時や胃腸の働きを鎮める時は、臍の周りを焼き立てのご飯で温めます。お腹の働きを活性したい場合は、和紙で包んだ焼き塩で臍の周りを温めます。和紙一枚で温めると破れる可能性もあるので布を使って当てても良いです。また、火傷する場合もあるので熱くなったらすぐ離してまた当てます。

7.足、脚を温める

喉や耳が悪い場合は、足湯で足を温めます。耳下腺やリンパ管などの症状も足で温めます。また、消化器系の症状がある場合は、脚湯をして脚全体を温めます。足と脚は、6分温めそれでも皮膚が赤くならなければ、2分追加で温めます。片方だけ皮膚が赤くならなければその足・脚だけでは温めます。温めている間にお湯の温度が下がってしまうと効果が出ないので、差し湯をして温度をキープします。

» 参考:足湯について詳しく書いた記事はこちら↓↓↓

体の部位が赤くならない理由

適温のお風呂に入った時に体の特定の部分が赤くならない場合は、その部位にたくさん疲労がたまっているか、神経が鈍っている、もしくはその部位に関連する部位の機能が低下していることが考えられます。つまり、基本的には入浴した後に体の部位で暖かくならない部分を再度お湯に浸からせて温めるのが良いとされます。

体の部位の中で入用後に赤くならない部位が頻繁に起こり得るのは足です。例えば、風邪を引くと片方の踝から下の足が赤くならなかったり、消化器系が悪いと膝から下が赤くならなかったりします。余談ですが、足湯の元々はお風呂に入った時に足だけが赤くならなくて、お風呂に入った後に足だけを温めたことが始まりだと言われています。

他にも頻繁に胃の調子が悪くなる人は、胸椎の6番から11番の左が赤くならず、肝臓の悪い人は、胸椎の4、8、9番が赤くならなかったりします。

まとめ

体の部位が赤くならない理由
  • 熱を出した時は、後頭部を温める
  • 脳の疲れがある時は、アキレス腱を温める
  • 高熱の時は鼻を温める
  • 発想が出にくくなったら、肘を温める
  • 脳の過敏症がある人は尾骨を焼塩で温める
  • 下痢の時は、臍の周りを炊き立てのご飯で温める
  • 喉や耳の調子が悪い人は、足を温める

基本的に温める方法としては、タオルをつかって温めますが、臍の周りを温める時はタオルを使って温めてしまうと逆にお腹を冷やしてしまう恐れがありますので、焼塩や焼き立てのご飯を使うといいです。

今まで紹介したものですが、基本的に代替え療法ですので、試したい人は自己責任で試してみてください。

参考書籍

風邪の効用 (著)野口晴哉 筑摩文庫