#174【目の疲れ・食べ過ぎ飲み過ぎなど】体の疲れを取る体操を紹介します

ALL CARE CONDITIONING

今回は、仕事、携帯の見過ぎ目や頭が疲れたり、飲みすぎたり食べすぎたり、逆に食欲が沸かなかったり、便秘になったりした時の対処法としての体操があるので紹介していきます。

以前紹介した”目の疲れを取る10通りの方法”の記事もあるのでこちらも読んでみてください。

目次

  • 目の疲れを取る体操
  • 頭の疲れを取る体操
  • 飲みすぎた時の体操
  • 食べすぎた時の体操
  • 食欲促進の体操
  • 排便促進の体操
  • まとめ

目の疲れを取る体操

目が疲れてくると、後頭部が疲れ、頭皮が硬くなり、首筋・肩が凝ってきて腕全体が硬くなってきます。さらに、鳩尾、腰部が硬くなり足のだるさも出てきて、最終的に疲れやすい体になってしまいます。

そこで、目が疲れやすい人やパソコンなどで目を使う習慣が多い人は、これから紹介する体操をすると、目に関係する部位である胸椎の1番、2番、3番が弛んで目が休まります。

方法

1)目をつぶり、上下、左右、斜め方向の8方向に眼球を動かす度に目蓋を強くつぶり、弛めることを3回行います。それから、目をつぶったまま眼球を大きく回していきます。この時頭を動かさないこと。6回転させたら、耳を掴み横にひっぱり伸ばします。これを合計8回行います。

2)顔を上に向け、首と背中を伸ばし肩甲骨を内側に寄せて、力を入れていきます。その後、意図的に大きなアクビをして、アクビが終わると同時に体全体の力を抜きます。これを3回繰り返します。

3)仰向けになり、体全体をリラックスさせます。そして、両足を均等になるように開き、足先をふくらはぎが少し浮くくらい上げ、これを3秒キープします。キープしている間は呼吸は止めずに普通に呼吸をし、3秒経ったら急に力を抜くようにリラックスします。これを何度か繰り返します。

頭の疲れを取る体操

頭が疲れていて重い時や頭痛があるときは、首と頭の間の付け根(第2頸椎)を押すといいとされています。勉強や机で仕事をしているときには脳が鬱血しやすくなるので、ここを押して弛めると頭全体の血流が良くなっていきます。そのため、首から上の血流の障害による痛みなどにも効果的な手法です。

方法

手を頭の後ろに組んで、両方の親指を後頭部の直ぐ下の当てます。そこを押しながら、顔を上に向けて、5秒で元の位置まで戻します。これを3から4回繰り返します。そして、最後に腹式呼吸を繰り返し行います。

補足ですが、左の鼻から息を吸って、右の鼻から息を吐くことをすると頭が働きやすくなります。また、この逆をやると頭が休まります。

飲みすぎた時の体操

飲みすぎて、頭が痛い、体がだるい、胃の調子が悪いというような症状が出ることがあります。このような症状が出なくても飲みすぎたら次の体操を行うと体は回復する方向に向かって次の日に楽になります。

方法

正座もしくが座位で、背筋を伸ばして、自分の背中を見るようにいっぱい上半身を捻り、フッと力を抜きます。そして、反対側も同じように捻って力を抜くことを3から5回繰り返します。捻った時に鳩尾と同じ高さの背中(胸椎10番)まで刺激がしっかり刺激が入るのがポイントです。

食べすぎた時の体操

食べすぎた時は、正座姿勢から上半身を後方の床まで下すストレッチをします。この体操は、胃を回復させるだけでなく腰のこわばりを取り腰を強くします。また、背中も強くなり、栄養の吸収が良くなります。

1)正座姿勢から上半身だけを後ろに倒し、足はそのままで仰向けになる。仰向けになると両膝が開くので、開いた膝を寄せてパッと放す。これを4から5回繰り返します。

この体操の時に拳二個分くらい腰が反り返りすぎてしまう人は、食べ過ぎの兆候です。拳1個分くらいであれば正常と言えます。また、乗り物酔いの予防にもいいとされています。

食欲促進の体操

多忙で食べることを忘れてしまったり、どうしても食欲が沸かないという人がいるかもしれませんが、これは体が栄養を求めてないから食べる必要がないと考えることができます。反対に、体の異常から食欲が沸かないという場合もあります。右の足首が硬直して動きが悪くなると食欲はなくなります。体が栄養を必要としている時でも食欲が湧きません。また、歩く時に左肩を上げている人も食欲がないことがあります。これから紹介する体操は、動かないで食べることだけを考えている人は、やらないでください。

方法

1)右の足首の動きが硬い人は、仰向けになって、足の内踝が骨盤の幅にくるように開きます。そこから、3cmくらい両足を上げます。右足だけ腰椎の2番あたりに力が入るまで開き、力が入った途端、両足をストンと落とします。

2)歩く時に左肩が上がっている人は、首を左右に回転させる度に力を入れ、これを2から3回繰り返します。

排便促進の体操

大腸は、大脳と最も関係している臓器です。不安や悩み、心の痛みはすぐに下痢や便秘を引き起こします。このような心理的な便秘や下痢は、脳が快適に働けば改善していくということです。悪い食べ物などで下痢するなどの症状は、体の自然治癒力に任せればいですが、心理的な症状に関しては、腰椎4番の左側が硬くなっているのでそこを温めるか、これから紹介する体操を行います。

方法

まず仰向けになります。右足を骨盤の幅に開き足首を内側に曲げたままにします。左脚を少し曲げ骨盤の幅に開き、内側の足首で床を押して腰を持ち上げます。持ち上げた瞬間にパッと力を抜きます。

まとめ

体を整える
今回、紹介させていただいた体操が乗っている書籍、『整体入門』では、体操だけでなく様々な体の健康について書いてあります。その中でも胃の話が出てきて、

胃の弱い人は、よく丁寧に噛んで食べていますが、それでは、弱い胃袋は丈夫になりません。(省略)。生きている体は環境に適応する働きがあるのですから、軟らかいものだけ入れるようにしているのでは、胃袋を怠けさせる行為といえましょう。(省略)。空腹になると、思わずガツガツ食べてしまいますが、そういう時はその食べ方が良いのです。

ということが書かれていて、今までにない考えだなと思って面白いと思いました。確かに人間は環境に適応する生き物なので、体に悪いからと言って怖がって常によく噛んで食べるとか体に悪いものは一切食べないとかというのは逆に刺激を減らし、人間が持っている能力が使われなくなってしまうのだなとも考えさせられます。様々な刺激に耐えられるような体を作ることが健康的な体とも言えるのかもしれません。

今回紹介した体操を参考に、体に目を向けて体のケアをしてみるきっかけになってくれれば幸いです。

引用・参考書籍

整体入門(著)野口晴哉 ちくま文庫