#25 スロージューサーの効果・レシピの紹介【食べすぎちゃう人へ】
ALL CONDITIONING DIET/ NUTRITION
最近では自分の体に意識を向けることで、食べ過ぎた日の後には体が硬くなったり、重かったりすることに気づきことがあります。それだけ消化・吸収に使うエネルギーが多く使っているんだなと実感します。
また、食べ過ぎることは内臓に負担をかけてしまうため、サッカーをしていた学生の頃によく言われた『たくさん食べないと強くなれないぞ!』ということは場合によっては間違っているんじゃないかとも思うようになりました。長期的に見ても体に無理して食べすぎることは、体を強くするよりもむしろ脆くしてしまうということにつながるかもしれません。
このようなことの個人的な経験から、消化・吸収に負担をかけずに多くの栄養素を摂る方法がないかと思うようになりました。
本記事では実際に実践してよかった、消化・吸収に負担をかけずに多くの栄養素を摂る方法を1つ紹介していきます。
内臓をキレイにする食事法も別の記事で紹介していますので、よかったらご覧ください。
#7 内臓をきれいにして痩せる7つのダイエット方法
内臓をきれいにして痩せやすい体を作る食事法やチェック法を本記事では紹介します。 これであなたも体の内側から健康になり痩せやすい体を手に入れることができます。
目次
- スロージューサーの効果・レシピの紹介
・実際の効果
・オススメのレシピ紹介
・果物を2種類以上混ぜる場合の食べ合わせテクニック - 現代人は食べ過ぎている!?
- まとめ
スロージューサーの効果・レシピの紹介

実際の効果
後ほど詳しくは述べますが、現代は飽食・過食の時代であり、内臓に負担のかかった生活を強いられています。このような生活だからこそ、スロージューサーを生活に取り入れるメリットが存在してきます。それはなぜかというと、スロージューサーで絞った果物や野菜を飲む事で消化吸収をスムーズにして、内臓の負担を減らす事ができる可能性があるからです。
固形物を食べない事により、胃での消化の運動を必要とせず、小腸にて栄養分を吸収する事ができます。また、果物や野菜に含まれているファイトケミカルや酵素をとる事でさまざまな効果を体にもたらしてくれます。
ファイトケミカル
ファイトケミカルは果物と野菜にのみ存在する栄養素です。
この栄養素は、老化防止、スキンケア、免疫力などの強い抗酸化作用があると言われています。果物や野菜の色によって身体に与える効果が異なり、さまざまな色の果物や野菜を毎日とることが良いとされています。
酵素
酵素に消化酵素と代謝酵素が存在します。
前者は摂取した食べ物を消化し、身体に必要な栄養素を吸収するために働きます。唾液や胃液などの消化液に含まれています。代表的なものだと、唾液内のアミラーゼはでんぷん質を、胃液内のペプシン・ペプチターゼはたんぱく質を、膵液内のリパーゼは脂肪を分解します。消化酵素は腸内微生物が作り出しています。
後者は消化活動以外の生命維持活動を行います。神経の働きの正常化、新陳代謝の活発化、全身の各細胞の形成、ホルモンバランスの調整、免疫力や自己治癒力の向上、体内の毒素の排出などが上げられます。
オススメのレシピ紹介
消化・吸収のしやすさを考えると基本的に1種類だけの果物を使用することをオススメしています。しかし、食べ合わせの例外として組み合わせていいものもあるので、おすすめのレシピを一つ紹介します。また、食べ合わせの知識としてどの果物とどの果物は一緒に組み合わせて良いかということもお伝えしていきます。
リンゴ・人参(生姜)ジュース
果物と他の野菜などを混ぜると消化しづらくなると言われているのですが、このリンゴ・人参・生姜を組み合わせたジュースは昔から消化にも良く栄養がよく取れるレシピとしても知られています。
栄養素として
人参にはビタミンA(β-カロテン)、ビタミンB2、葉酸、カリウム、食物繊維
が含まれています。
余談にはなりますが、スロージューサーを使うと果物や野菜に含まれている食物繊維を取ることができないため便秘の人や食物繊維よって腸内の毒素を排出する目的を持ちたい人は、そのまま食べてもらうことでも別の効果を期待できます。
特にニンジンに含まれている水溶性のペクチンと呼ばれている食物繊維は、便を柔らかくして腸内に溜まった毒素を排出してくれる働きがあると言われています。さらにリンゴに含まれるセルロースと呼ばれる食物繊維は水分を吸収しやすい性質を持っており、この繊維が水分を多く含むことで便の体積が増え、結果的に腸を刺激して腸の活性化を促してくれる働きがあると言われています。
以上のことを踏まえると便通を良くするために食物繊維をとりたい人は、ジュースと一緒にニンジンやリンゴをプラスしてそのまま食べてみるものいいかもしれません。
また、リンゴに含まれる他の栄養素についても以下に少し解説をしておきます。
リンゴに含まれるポリフェノールは強い抗酸化作用があり、シミ。そばかすの原因となるメラニン色素の過剰生成を抑制する働きがあります。また、血液をサラサラにしたり、血糖の上昇を緩やかにする作用もあります。 カリウムは、リンゴ・人参ともに豊富に含まれています。カリウムの働きとして、余分な水分や塩分を体外に排出するため、むくみの解消だけではなく高血圧、生活習慣病の予防にもなります。 β-カロテンは特に人参に多く含まれており、喉や鼻の粘膜を丈夫にし、細菌に対して免疫力を高める効果があります。また、血圧を低下させる働きや体内の物質の酸化や変質を防ぐ事から抗がん作用もあると知られています。
果物を2種類以上混ぜる場合の食べ合わせテクニック
上記でもお伝えしましたが、果物を取るときは基本的に1種類のものを取ると消化がしやすいのですが、例外として昔から言われている食べ合わせのテクニックがありますのでそちらをご紹介します。
この食べ合わせのテクニックで重要なのが、以下の酸っぱい系、やや酸っぱい系、甘い系、メロン系の4つのグループを意識することです。このグループ内のフルーツであれば組み合わせてもOKという事になります。
例えば、キウイとブルーベリー、リンゴとマンゴー、バナナとブドウなどの組み合わせが大丈夫という事になります。
酸っぱい系果物ジュース
キウイ
パイナップル
オレンジ
イチゴ
ブルーベリー
やや酸っぱい系果物ジュース
桃
パパイヤ
洋梨
マンゴー
甘い系果物ジュース
柿
ブドウ
プルーン
メロン系ジュース
スイカ
以上のように、似たようなフルーツは一緒に食べても消化・吸収に負担がかからないと言われています。
最終的には食後のフィーリングは一番大事になってきますので、組み合わせが大丈夫だと思って食べてみて、その後にお腹の調子が悪くなる場合は、その食べ合わせは合っていないという事になります。食後のフィーリングを大切にしてみてください。
現代人は食べ過ぎている!?
現代の食文化として、1日3食もしくは5食というのが当たり前になっています。朝食を抜く事は不健康である、学校の授業に集中できない、午前中に元気が出ない、このようなことが言われ続け、最低でも3食食べなければいけないという教育を受けてきたと思います。この1日3食は当然のことであり、健康に対しての疑問を持つ事は難しいです。しかし、食文化の歴史や食産業の歴史をみていく中でこの事に疑問を抱き始めるのではないでしょうか。
1日3食という習慣が始まったのは、江戸時代後期、元禄の頃とされ、それまでは1日2食でした。西洋では、ドイツの栄養学の確立と共にエジソンがトースターを発明した事により、朝食のパンを普及する事でトースターを多く売るためのに朝食が必要であると世の中に広めたとされています。
日本でも同様の事が起きており、玄米から白米が普及し始めたのもこの時期と重なっています。つまりエジソンと同じように精米業者の思惑があったのかもしれませんが、確かな情報ではないのでどうなんでしょうというところです。
仮にこのような思惑がなかったとしても、西洋ではパン、日本では白米にように糖質の固まりを食事としてよく食べる事で食欲を沸かすようなことが起きてしまいます。なぜかというとパンや白米のような糖質は血糖値の急激な上昇を起こさせます。満腹感や空腹感は内臓で感じるのではなく脳で感じるのですが、血糖値の上昇は脳が満腹だと錯覚します。
そのためパンや白米を食べた直後は満腹感を感じるのですが、その後血糖値がインスリンの作用で急激に下がっていきます。血糖値が下がると脳は空腹感を再び感じ始めます。パンや白米を摂取した後3〜4時間後に血糖値が通常の値よりも下がる事がよくみられます。
この1日3食の食文化が始まってからというのは精製された糖質類の摂取量が増えた事と同時期に始まっています。つまり、パンや白米を食べるのが朝の8時だとすれば、11時過ぎた頃には空腹感を感じ始め、集中力が低下したり、食欲が再び湧いてくる仕組みになっているのです。あなたも学生時代に同じような経験をされているのではないでしょうか。これがエジソンや精米業者の思惑があるかどうか関係無しに人が1日3食必要になるカラクリだと考えています。
1日3食の大切さを訴えている団体が多く存在するのも事実です。1日2食に比べ、1日3食とる事の経済効果として、約1、5兆円にも上ります。つまり1日3食から2食にする人が増えると、食品業界、薬品業界、医療業界が、つまりお金の動きが減る事により日本政府も経済的に大打撃を受けるわけです。
このような事実が実際にあるかないかはわかりませんが、色々なものが複雑に絡み合っていることはあるのかもしれません。
1日30品目とも言われてた時期もありますが、正直なところ時代によって様々な基準が変化することは当然にあると思っています。今よりも生活習慣病が少なかった時代にそんなに多くの食品を食べていたとは思えないですし、視点をずらして食べ物の消化・吸収の事を考えると多くの食品をとればとるほど消化・吸収が難しくなることも考えられます。これらも経済効果を考えたうえでの健康の推奨だという人もいますし、何が正解かわからない時代になったなとつくづく思います。
最近では、逆に1日1食を推奨するお医者さんや健康本なども多く出版されているのも事実です。ドイツの有名なことわざでも、”1日3食のうち2食は自分のため。1食は医者のため” というのも聞いたことがあり昔から言われていることにはより信憑性があるなっと思ってしまう自分もいます。
事実、現代社会では飽食の時代とも言われていて、あなたのまわりでも糖尿病の方や癌の診断を受けた方、アレルギー、自己免疫疾患など、昔にはなかったこのような現代病を持っている方を家族や友人、知人でも良くみかけることも珍しくはないとは思います。
厚生労働省の調査では、死因の6割が生活習慣病であると報告もしています。
» 参考:我が国の保健医療の現状と課題
それにもかかわらず4人1人が現状の食生活を改善するつもりはないとアンケートでも回答しているのでがっかりしてしまいます。
» 参考:令和元年「国民健康・栄養調査」の結果
当然の事ながら、ここで述べたようなこと以外にも添加物や農薬、遺伝子組み換え、ホルモン注射、酸化した油、放射能汚染、電子レンジ・IHクッキングヒーターの使用などの食品の質の問題や砂糖の過剰摂取、タンパク質・脂質・ミネラルの摂取不足などの量の問題、運動不足、姿勢の崩れ、浅い呼吸などの身体的な問題、思考の多様化、労働環境から生まれるストレスなどの精神的な問題、ワクチン接種や薬などの医療的な問題も多いに関係していると思います。
ただ、ここで述べたように数百年での食文化の変化がどのように健康に影響を及ぼしているのか、ヒントを見つける事ができるのではないでしょうかと個人的には思っています。
成長過程の子供に関しては代謝も良く体もよく動かすので、3食食べた方がいいとは思っています。また気をつけなければいけないのは、完食でお菓子などを食べすぎて食事の時にちゃんと食べれないことです。そうなると栄養がちゃんと取れないし、無理して食べても内臓に負担がかかるため良くないのかなと感じます。一つの解決策としてスロージュースを使ってお菓子の代わりにすることで栄養も取れて満足もすることにもなると思います。
まとめ
- 飽食によりさまざまな病気を引き起こしている可能性があります。
- スロージューサーを使うことで、内臓に負担をかけずにミネラル、ビタミン、ファイトケミカル、酵素を多く摂ることができます。
- 果物を食べる、そしてスロージューサーとして使うときは、食べ合わせに気をつけて吸収がしやすいようにすると、より効果的に栄養素を取り入れることができます。
- 現代の人は3から5食を食べていて、内臓に負担をかけています。
今回ご紹介したスロージューサーを使うことで、より多くの栄養素を内臓に負担をかけることなく体に取り入れることができるので、食べすぎちゃう人や内臓を休ませたい人にはとてもオススメです。また、スポーツ選手でも体を多く動かす分、たくさん食べていることでの内臓疲労があるかたも多いと思いますので、たまにはスロージューサーを使って栄養補給をするのもいいのかなとも思っています。
また現代の人たちは1日3食から5食、食べることが当たり前の生活になっていると思います。ですが、人間が本来持っている感覚として体の内側に意識を向けることで、お腹が空いた時に食べることや本来の体が求めている時間に食べること、そしてどんな栄養素をとるべきか感覚的にわかるように食べ物を選択することなどができてくるのかなとも思っています。
ぜひ、内臓を元気にして内側から元気になれる体を手に入れてみて下さい!
参考書籍