#146 GMO作物って何? どんな食品に含まれてるの?
ALL CONDITIONING DIET/ NUTRITION
最近では、食品の安全性と健康について疑問視されていることが言われることがあります。
実際に、砂糖や添加物、農薬などの問題は健康被害としてある問題でもあります。特に日本は、他の国よりも添加物や農薬の規制が緩く、見た目や保存期間を伸ばすために色々と工夫された加工食品が多く存在します。
コンビニの弁当であれば、見た目良くキープするために、漂白剤を使うことも普通にされていることです。
このような食品の問題の中で、一番難しいのがGMO食品です。難しいという意味としては、実際に健康としてどのような影響が出るのかはっきりとしたことが言われてないという点と、GMO食品を見分けることがなかなかできないという点があるからです。
本記事では、GMO食品とはどのような食品なのかについて書かせていただきます。
目次
- GMO作物って何?
- GMO作物の表示義務
- GMO作物は健康的に良くないのか
- まとめ
GMO作物って何?
「GMO」とは、遺伝子組換え作物の略で、遺伝子工学技術を使用してDNAが改変された作物のことを言います。
食品業界がGMO作物を作るのは、作物の成長の改善、栄養価、持続可能性、害虫抵抗性、農業の効率化など、さまざまな理由があります。
品種改良によって自然な形で食品の特性を変えることも可能ですが、このプロセスには何世代もの操作が必要でかなりの期間がかかります。また、改良者は、どの遺伝的変化が起きたのかを判断するのが難しいとされています。
一方、遺伝子組み換え操作は、その食品の特性を変えるために科学的手法を使用することにより、このプロセスを自然な方法よりも大幅に短縮します。
最も一般的なGMO作物の1つは、殺虫剤であるBt毒素を生成するように遺伝子組み換えされたBtトウモロコシです。この毒素を作ることにより、トウモロコシは害虫を引き寄せることなく、農薬を使う必要もなくなります。
GMO作物はアメリカでは非常に一般的であり、大豆、綿花、トウモロコシの少なくとも90%が遺伝子組み換え技術によって栽培されています。
実際、スーパーマーケットの食品の約80%には、遺伝子組み換え作物に由来する成分が含まれているともされています。
GMO作物は農業に対して収穫の安定性を提供しますが、環境への影響と人の健康に対する安全性、特に病気やアレルギーについて懸念があります。
ただし、アメリカの食品医薬品局(FDA)、環境保護庁(EPA)、およびUSDAは、GMO作物が人間と動物の摂取に対して安全であると依然と主張していることも事実としてあります。
GMO作物の表示義務
GMO作物の表示義務の規制について、特に日本は他の国と比べて緩いとされています。
日本では主に8つの食品がGMO作物として許可されており、その中でも良く流通しているものとしては、トウモロコシ、大豆、菜種、綿が挙げられます。どれも食用油として使われている食品になります。
他にもコーンスターチや果糖ブドウ糖液糖、水あめ、乳化剤、カラメル色素、加工でんぷんなどの添加物にも遺伝子組み換え食品である可能性もあります。
日本はGMO消費量として、世界でもトップクラスと言われています。というのも、大豆が作られる醤油や他の食用油、添加物などにはGMOで作られていても、表示義務がないからです。他にも餌としてGMO作物を食べている家畜から作られる肉や牛乳、卵などにも表示義務はありません。また、GMO食品は、シリアルやチップス、ホットケーキミックス、プロテインバーなどの多くのパッケージ食品に含まれていて表示されてないこともあります。
以上のように表示義務が曖昧な食品が日本にはたくさん存在するため、もしGMO食品を避けたい場合には、なかなか難しい問題でもあります。そして、日本人の場合は、GMO食品をとっていないと思ってても知らず知らずに取っている可能性が大きいということなのです。
もし、GMO食品を避けたいと考えている場合、唯一の方法としてあるのが、オーガニック食品を選ぶことです。しかし、実際ヨーロッパでは、オーガニック食品が普通にスーパーに並んでいることはありますが、日本の場合はなかなかオーガニックを見つけることは難しいようにも思います。そのため、このようなオーガニック食品を定期的に購入するには独自の入手方法を確保するしかないのが現状です。
GMO作物は健康的に良くないのか
先ほども書きましたが、アメリカの食品医薬品局(FDA)、環境保護庁(EPA)、およびUSDAは、GMO作物が人間と動物の摂取に対して安全であると主張しています。
このようなGMO作物が人の健康にリスクをもたらさないという主張は、体への影響を判断するのに短すぎる数年単位の期間での研究結果をもとに主張しています。そのため、GMO作物を長期的に取った場合にどのような健康被害があるのかということが、実際にはわかっていません。また、ある専門家によれば、GMO作物を長期的に摂取することで、健康的な被害が起こる可能性があることを主張されています。
最近の果物で、昔と違った果物が市場にまわっています。それはリンゴです。本来であれば、リンゴを切った後に時間が経ったらすぐにリンゴの色は茶色に変わってしまいます。しかし、最近のリンゴは、遺伝子組み換え操作により色の変色がないように作られています。これは、すでにカットされたリンゴをパッケージにして売りたいという理由から作られているものでもあります。
昔であれば、変色しないようにカットした後はレモンの絞り汁をリンゴにかけるなどして次の日に食べれるように保存していました。しかし、最近では、遺伝子組み換えによりリンゴ自体が変色しないということに驚きを覚えます。
このような変色しないリンゴは、死んでいるリンゴのようで、個人的には健康上いいのかどうかというといいとは言い切れないように思えてしまいます。このような食品の実際の良し悪しはわからないので、食べるかどうかは個人で判断するしかないということです。
ある一部の人たちが主張していることとして、子供の問題行動や消化の問題、自閉症、アレルギー、さらには癌などの健康上の問題はこのような食品の汚染が関連しているのではないかということです。
そして、一つの選択肢として、食品の汚染を回避し、より質の良い食品を子供たちに摂取させることが健康的な状態を取り戻すために必要なことであると考えています。
実際にこのようなアプローチで、健康を取り戻すことができる子供達は多くいることだと思います。
まとめ
GMO作物は、遺伝子工学技術を使用して作られた食品です。これらは、アメリカで栽培されている大豆、綿花、トウモロコシの90%を占めており、人間が消費しても安全であると一般的には見なされています。しかし、GMO作物が安全であるという主張をする論文のほとんどは、長期的なスパンでの研究をされていなく、実際の健康被害についてはよくわかっていません。
日本では、GMO作物の表示義務をすり抜けるような食品が多く存在し、知らず知らずとGMO食品を摂取していることがあります。
最近の子供たちは昔と比べ病気や精神的な問題を抱えていることが多く、これらの問題は食品の汚染からきていると言われていることもあります。
多くの親たちは、子供たちが健康上の問題を抱えているとき、子供たちを助けるために何ができるかを考えるのは当然のことであります。
その選択肢の一つとして、砂糖や添加物、GMO食品が含まれていないものを子供に与えることがあります。実際にこのようなアプローチで健康を取り戻している子供達がいるのよく聞く話ではあります。
何を食べて生活していくかは個人の判断になるので、このようなことを知ったうえで、食生活をあらためてみてはいかがでしょうか。
解毒作用を持つ食べ物
手軽に食べられるコンビニ食や加工品がたくさん普及していることもあり、健康的な部分で添加物や砂糖、質の悪い油、農薬などを多く摂取することが普通となってきています。